表彰のこと(5)

CA3I0679
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(M氏寄贈)

前回、「労働局は褒めることが下手」という話をしましたが、私が経験した「最低な表彰式」というのは、他の役所のものでした。ある地方公共団体の話です。私は労働局の職員として、その行事に参加していました。式典は交通安全に長年協力してきた、民間の人々を称えるものでした。式典の最初に、その地方公共団体の首長はこう述べました。
「最近物忘れが激しくて、今日の催し物は、昨日やった会と同じじゃないかと思い、秘書に尋ねたら、別の会だったんですよ。ハハハ・・・」
この首長は選挙で選ばれている人ですが、選挙民に対しては、普段から自分の部下を非難する姿勢をとっています。だから、軽口を述べ、自分は役人とは違うというポーズを取りたかったのかもしれません。
「×××長○○○賞」といって、自分の役職で賞状を渡す人たちが最前列に座る中、彼は「今日の催しなんて、毎日似たような会が続くんで、よく覚えてない」と言ってしまった訳です。
表彰される人は当然社会の片隅で立派なことをしてきた人たちであり、表彰されるということで晴れがましい気分になっていて、自分の家族たちにも話をしていたかもしれないのに、彼はその人たちの事蹟を表彰式の日に侮辱したのです。

さて、労働局の表彰のことに話を戻します。
各署から表彰の推薦が局に上がってきた後は、今度は法律で定められた労働災害防止団体等の推薦を受理します。そして、それを局の安全課及び健康課内で討議し、どこを表彰する、どこを落とすの案を作成します。そして、その後、いよいよ神奈川労働局内の最高決定機関である局長・部長会議で、候補事業場のプレゼンテーションを行い、最後の了承を得る訳ですが、中にはここで、ストップがかかるケースもあります。