長時間労働規制の問題点(23)


(西丹沢の檜洞丸から富士山をながめる、by T.M)

(前回ブログの続きを書きます。)
私は、労働時間を短縮する方法として、「労働時間短縮マネジメントシステム」を考案してみました。それは、次回以降のブログでその全文を紹介しますが、その骨子は次のようなものです。

1 労働時間の正確な把握
労働時間短縮の最大の敵は、「労働時間隠し」であることを労使が理解すること。
監督署から是正勧告書を交付された後で、多くの会社が「労働時間隠し」が行われてしまう。「労働時間隠し」が行われてしまうと、絶対に労働時間は削減されない。
逆に、労働時間さえ細部にわたり明確となれば、削減は可能である。

2 数値目標
マネジメントシステムのPDCAは、数値目標の置き換えると、理解が簡単である。
例えば、
Plan 「月200時間働いている労働者に対し、10%の労働時間削減の目標を立てる」
Do   「Planを実行した」
Check「しかし、5%しか改善されなかった}
Act  「改善した」

マネジメントシステムとは、つまり数値目標が設定されているシステムのことである。
(当然、数値目標が設定不可能なシステムもあるが、それは後日に説明します。労働時間短縮は完全に数値目標が設定可能です。)

3 労使協議会で改善点を協議
労働時間が完全に把握できたら、それを労使協議会にかけ、改善箇所を検討し実行する。

なお、このシステムを稼働させるのあったては、①労使の協力、②コンプライアンス、③生活習慣病の徹底予防、この3項目が必須である。