普通の日記(29年7月25日)

(相俣ダム、by T.M)

前回の記事で、高度プロフェッショナル制度を連合が認めたことについて

> この件で連合を非難できるのは、連合に組合費を払っている人だけだ

と書いたところ、連合内部で、当件について、散々の非難が湧いていることが、新聞に掲載されていました。 

連合の執行部は、こんな大切な事を内部で検討もせずに、執行部独断で決めていたのでしょうか。まあ、労働組合のナショナルセンターの内部の話だから外部の者がとやかく言うことではないけど、組織維持は大丈夫かと他人事ながら心配してしまいます。 

また痛ましい事件が起きてしまいました。新国立競技場の建設工事において、新人の現場監督候補生が自殺されたそうです。原因は(労災の認定はまだですが)、長時間労働によるものと推定されるとか。心よりご冥福をお祈り申し上げます。 

「電通事件で自殺された高橋まつりさん」「関西電力で自殺された原発担当課長」「ワタミで自殺した横須賀店店長」、そして今回の事件。「仕事に対する責任感から、自分の仕事が周囲に迷惑をかけているのではないか」と思い傷つき、そして最後には木の枝が折れるように、ポキッと亡くなりました。みんな、たかが仕事、たかが組織と思えなかったくらいに、職業に真面目な姿勢で接していたのだと思います 

高度プロフェッショナル制度について、「年収1075万円の下限」が拡大され、もっと年収の低い労働者にも適用されるのではないかと反対する声が多いと聞きます。

私は、その危険は少ないと思います。その時の政府がどのような人々で構成されようとも、それほど愚かではないと思うからです。 

私が、心配するのは、「仕事に対する責任の範囲」が無規制に拡大され、追い込まれる者が増えることです。今回のような事件の増加を危惧します。