働き方改革について(8)

(「さよなら115系湘南電車、高崎駅にて by T.M)

日本テレビ「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」、いいですね。はまってしまいました。「Missデビル」と呼ばれる、ある巨大保険会社と契約したスゴ腕の謎の人材コンサルタント椿眞子(役・菜々緒)の物語です。彼女は、会社と契約し、会社の刃部に所属する「人材活用ラボ」の室長をしていますが、その仕事は「リストラの対象者」を探し出すこと。と言っても、彼女の行う「首切り」は、実は労働者のためにでもなっているもので、その対象労働者が退職届を提出するまでに様々な会社の問題が描き出されるという物語です。

昨日のドラマの内容ですが次の通りです。

「残業減らす。有給休暇をすべて消化する」と口先だけ言って、すべて部下に丸投げしてしまう部長と、労働意欲がまったくない若手に挟まれた中間管理職の課長が、仕事を抱えてしまい、精神的に追い込まれて行くといったストーリー。結局、この課長は自分の部下に暴力事件を起こしてしまい、自ら会社を去るのですが、第2の人生で「板前」を目指し頑張って仕事をしているところで話を終えます。この物語の中で、主人公の人材コンサルタントが会社の人事部長に言った次のセリフが印象的でした。「会社が現在進めている改革(「働き方改革」のこと)は、本当に職員のための改革ですか」

このドラマ、もしかして「化ける」かもしれません。主人公の菜々緒さんが素敵なので、ドクターXの大門未知子のように当たり役となるかもしれません。なんか今後は、訳ありドラマで「ミステリー・復讐譚」になってしまいそうに思わせる箇所もあったのですが、痛烈な労働問題への批評精神はなくさないでいて欲しいです。

少なくとも、「ダンダリン」よりは面白く、職場をリアルに映しています。