今の若い者は・・・

養蚕農家・群馬県伊勢崎市、by T.M)

最近の若者に腹が立っています。エジプトのピラミッドの壁画には、「今の若者はどうしようもない」という言葉が書かれているそうですが、昔から老人が若者に絶望してきたようです。(もっとも、同じくらい、あるいはそれ以上、若者は老人に絶望していると思いますが・・・)

私が言いたいのはメールのことです。私は、コンサルタント業の傍らに労働安全衛生や労働基準法の相談を受けることがけっこうあります。相談のツールはメールがほとんどです。行政機関で働いていた時と違い、問い合わせされる方はみな紳士で、変なトラブルは起きませんが、メール相談で意味不明なものが散見されます。

例えば、「e-ラーニングによる特別教育を行う時に、動画を見せている時間は、法令で定められている教育時間に該当するだろうか?」 

質問者は、分かっているつもりでしょうが、質問の内容は私に伝わりません。「e-ラーニング」といっても、その取扱い方法は千差万別です。だから質問の意味が分からないんです。

教育を受ける者が、e-ラーニングのプログラムファイルを開いて実施するのか

オンラインかオフラインか

e-ラーニングのファイルと動画のファイルは別ファイルか

動画とは何のことか。e-ラーニングと動画の関係は何か

こんなことをメールで何回もやりとりしなければなりません。そして、こんなメールをしてくる質問者は電話番号をメールに記載していません。このような場合は、お互いの会話の中で事実関係を確認しながら問題点を整理していくのが手っ取り早いものです。

若い人は、電話を遅れた機器とし、人の迷惑を顧みずにかかっていく物と決めつけている人がけっこういるようです。でも、プライベートの場合ならともかく、仕事中に仕事に関係する電話を受けることは仕方ないのではないでしょうか。ホリエモンあたりが、「電話は時間が奪われるから、かかってきてもでない」と公言し、それに同調する方が増えたそうです。若者に言いたいのは、それはホリエモンが「強い立場」にいるからできることで、人に何か依頼している立場の人は、相手から電話があることも想定しておかなければならないということです。

メールはとても便利なツールです。大容量のデータも添付して送れますし、記録も残ります。。でも、即時の双方向性の情報共有には向きません。「会話」は決して遅れた手法ではないのです。電話とメールの長所を生かしたコミュニケーションが必要であると思います。

何か若者の悪口になってしまいましたが、高齢者にもひと事。もう、いくらなんでもFAXはやめましょう。地方の労働基準協会あたりでまだ使用しているようですが、さすがに、きついです。