最低賃金の謎

( 飛行機からの富士山、by T.M)

失われた30年とかいいます。1990年から2020年までの経済成長率は日本1.5倍増に対し米国3.5倍増、中国37倍増、ドイツ2.3倍増だそうですが、この日本の低成長を揶揄した言葉だそうです。。

日本人の賃金も上昇していないそうです。この30年間に日本の平均賃金が4.4%増に対し、米国47.7%増、英国44.2%増、ドイツ33.7%増、フランス31.0%増だそうです。

この数字を見て、ちょっと驚きました。私が知っている賃金関係の金額の指標はもっと上昇しているからです。その指標とは「最低賃金額」のことです。

1990年の最低賃金は全国平均で516円、2020年では902円で、30年間に74%増となっています。東京だけに限るなら1990年が548円で2020年は1013円なので、85%増です

この30年間に平均賃金がほぼ横這いなのに、最低賃金だけは約80%上昇している。経済学的には、何を意味するのでしょうか?

多分現在では、30年前よりも「最低賃金ギリギリの給与額で働く人の割合」が増えているということなのでしょう。しかし、「最低賃金を引き上げても経済成長しない」ということも事実のようです。

(あと、地方の賃金と東京の賃金格差も大きくなっているようです。)