お休みします

(伊豆の萬城の滝、by T.M)

これまで勤務していたところが、非常勤嘱託となり、おばら労働安全コンサルタント事務所を立ち上げたら、ありがたいことに早速仕事が入りました。週末は2週続けて、新しい仕事をします。そして、その後の週末はゴールデンウィーク突入です。

このブログにいらして頂いた方には申し訳ないのですが、連休明け(5/7)まで更新しません。

では、またお会いできるのを楽しみにしております。

ムツゴロウさんについて

(智光山公園こども動物園、by T.M)

2008年5月16日、私が50歳で鶴見労働基準監督署の第一方面主任監督官をしていた頃、自宅でくつろいでいた時に、テレビがいきなりこんなニュースを流しました。

「青梅労働基準監督署は、従業員の賃金約 920 万円を支払わなかったとして、昨11 月に閉園した「東京ムツゴロウ動物王国」(東京都あきる野市)を運営するムツプロ(北海道中標津町)と、同社代表取締役(畑正憲)と労務管理責任者の2名を、労働基準法違反(賃金不払い)の疑いで地検八王子支部に書類送検した。動物王国で働く従業員 18 人の 07 年 6~8 月分の賃金計 925 万円を支払わなかった疑い。04 年 7 月の開園当初から運営していた会社が 06 年 7 月に事実上倒産したため、畑代表の個人事務所が引き継いで閉園まで運営していた。」

子供の頃から憧れていたムツゴロウさんが、私がいつも相手にしているような、不法行為を行う事業主のように賃金不払いを行うなんて、信じられませんでした。ムツゴロウさんを取調べた監督官はどんな気分だったでしょうか?私が担当官なら、うろたえてしまい何もできないかもしれません。

満州で少年時代を送り、秀才だった高校生から現役東大入学、高校時代に付き合っていた奥さんと結婚し、映画プロデューサーになったかと思うと、北海道の無人島に暮らし、その暮らしぶりがテレビで放映されるや、時代の寵児となる。また、1970年代から様々な動物エッセイやマージャン・エッセイで人気を得る。

そんなムツゴロウさんは、私が高校生の時代から、私のヒーローでした。しかし、賃金不払いの被疑者としてとして報道された後に、エッセイ等を読み返すと、やはりこの人は「経営者」にはなってはいけない人だったのだと気づきました。ムツゴロウさんは、自分が破天荒な生き方をし、それができる能力を持った人だったので、日々の糧を得るために苦労する人のことが分からなかったのかもしれません。「夢追い人」だけの能力では、多くの人を食わせることはできません。

賃金不払い後に彼が何を言うか興味があったので、web上等で注目していたのですが、彼は借金を数年かかって返済したそうですが、最後まで「迷惑をかけた労働者」への謝罪の言葉が公にはされませんでした。(報道されないだけで、謝罪していたのかもしれませんが・・・)。

私は、自分の仕事で日々出会う不法な経営者と、ムツゴロウさんが同列に思えた時に、自分の青春が終わったとしみじみ思いました。

経営者としては不適格であったと思いますが、動物と人間の共存に対し大いなる示唆を与え、マージャン界に多大な貢献をし、何よりも動物を愛した偉大なヒトに、心から哀悼の意を捧げます。

再び、御挨拶

夜の本牧ふ頭のコンテナ荷役作業、by T.M)

65歳になったもので、4月1日から、これまで常勤職員(週5日勤務)として5年間勤務してきた某団体の非常勤職員(週3日勤務)となることになりました。

団体からは「非常勤職員として週4日」働いてくれと言われたのですが、あえて「週3日勤務」を選択しました。自分のやりたいことをする時間が欲しかったからです。

給与はちょうど半額となり、ボーナスもなくなりますが、「兼業」は可能となりましたので、

    おばら労働安全衛生コンサルタント事務所

を復活させました。

 ありがたいことに、既に2件ほど仕事が決まりました。講演活動、コンサルタント業務等でお問い合わせがある場合は

    obaraconsultant@jcom.zaq.ne.jp

までご連絡下さい。

また、労働関係のボランティア活動も探しています。

「世のため、人のために」私の経験が生かせるような活動をご存知な方は、ぜひご連絡下さい。