月24日に厚生労働省から過労死の令和3年の労災認定件数が発表されましたが、平成20年以降の労災支給決定件数が上記のものです。
過労死は2種類あります。「生活習慣病系疾患(脳・心臓疾患)」と「精神疾患系(ストレス障害)」です。「長時間労働をしていたら、いきなり心臓を押さえて倒れてしまった」が生活習慣病系で、「パワハラに耐え切れずに自殺した」が精神疾患系です。
上記のグラフにおいて、「赤」は脳・心臓疾患による労災支給決定件数、「青」が精神疾患系の数です。このグラフで分かるように、仕事で体調を崩す方は「生活習慣病」より「ストレス」の方が圧倒的いものです。
と言うより、生活習慣病に関係する労災認定数は減少しているのに対し、ストレスに関係する数は凄い勢いで増加しているのです。
これはつまり、ストレスを産み出す職場が増えていて、ストレスの度合いが大きくなっていることではないでしょうか。
こんなことを考えていたら、例の青森の「ハシモトホーム」の「症状(賞状)事件」の記事を目にしました。「宴会の席で誰かをイジル」ということは、「いじった者」はストレス発散になるが、イジラれた者には傷が残ります。つまり「いじめ」と一緒です。
人間社会には、どこにでも「いじめ」があると言ってしまえばそれまでですが、上記のグラフのようにそれで病気となる者が増加しているとしたら、日本の社会は本当に貧しくなったのだと思います。