(小田原城の梅、by T.M)
「バイトテロとコンビニ」という題で記事を書き始めてから、今回で4回目となります。前2回は、「若い人に、(自分としては)真剣に話しをしたが、意外と聞いてもらえた」という話を書きました。この話の流れから分かるように、私はこれから、コンビニ批判をするつもりです。
ツイッターにアップするために、非正規の労働者が行った不適切な行為は到底容認できることはできません。民事、刑事の両面から厳しく社会的な制裁を受けるべきでしょう。
ただ、再発防止措置については、やはり雇う側の企業に委ねるしかありません。企業に何が不足しているのか、私が見聞したコンビニ関係のトラブルからそれを論じたいと思います。当然、コンビニの労務管理について悪口を書くことになりますが、その前にどうしても言いたい事をひと言書きます。
コンビニを運営する企業の方々、フランチャイズを経営する方々が、そこで働く人たち、いつもどうもありがとうございます。
もうすぐ、3月11日です。今から8年前に日本は未曾有の大災害に襲われました。それから3週間後に、私が被災地にある石巻労働基準監督署のお手伝いに行ったことは、このブログに以前も何回か書きました。
私は、その時に被災地で見ました。街が壊滅状態になっているのに、コンビニエンスストアは稼動していて、人々の生活を支えていました。生活物資はすべてコンビニを経由して人々に提供されていました。私は、コンビニを支える流通について、改めて感心しました。
そして、「6枚の壁新聞」で有名な、石巻日々新聞の被災直後の壁新聞も、コンビニエンスストアの外壁に掲示されたものでした。
現在、セブンイレブンの24時間営業について、社会的な関心が集まっています。この事件で、セブンイレブン側は「コンビエンスストアの公益性」について言及しているそうです。
被災直後の被災地を見聞した身としては、この「コンビニの公益性」については理解できます。もし、未来に首都直下型大地震が発生した時に、国民の生活を支えるものはコンビニであるような気がします。この「公益性」については、ぜひ維持して行って頂きたくお願いします。
また、私はコンビニ関係のお弁当を製造する会社を集中的に複数臨検監督したことがあります。その衛生管理は入念に行われていて、「衛生面」での問題は絶対に起こさせないという、企業の心意気と誇りを感じました。だから、今回のバイトテロについて、その問題を起こした事案が、「衛生」という側面がありますので、企業の怒りは当然のことと思います。
コンビニエンス業界に携わる人々の普段の努力により、いつもおいしい、清潔なお弁当が食べれることに、本当に感謝しています。ありがとうございます。
さて、次回からは、コンビニの問題点について書きます。