北伊豆地震

いつもこのブログに写真を提供してくれている私の親友のT.M氏から、3.11を前に、2枚の写真と文章が送られてきました。このブログへ掲載してくれないかということですので、ご紹介します。

(T.M氏は、某地方労働局の技術系職員です。)

私の通常更新は、この記事の後に掲載してあります。

明日は3.11、東日本大震災の発生から8年目を迎えます。

関東での大地震は、大正12年の関東大震災にまで遡りますが、その陰で忘れてはならない大地震が関東大震災の震源地の近くで発生していたことをご存知でしょうか?

それは、北伊豆地震です。

北伊豆地震は、昭和51126日に発生し、伊豆半島北部の静岡県函南町丹那盆地を震源とするマグニチュード7.3の大地震で、隣の三島市で震度6を記録しました。

この地震を発生させた丹那断層は、断層線に対面して向こう側の地盤が相対的に左に動いたので左横ずれ断層と言われています。

現在、丹那盆地には、火雷(からい)神社と丹那断層公園で断層線が「見える化」により観察できるようになっています。

火雷神社の写真は、階段と鳥居の間に断層線があるため、鳥居の柱が階段の中央付近まで来ています。

丹那断層公園の写真は、断層線に沿って、石の並び(手前の半円型の布石と奥の直線の布石)がずれているのが分かります。

防災を考えるこの時期、首都圏からも近い丹那盆地を是非訪ねてみてください。

 

バイトテロとコンビニ(4)

(小田原城の梅、by T.M)

「バイトテロとコンビニ」という題で記事を書き始めてから、今回で4回目となります。前2回は、「若い人に、(自分としては)真剣に話しをしたが、意外と聞いてもらえた」という話を書きました。この話の流れから分かるように、私はこれから、コンビニ批判をするつもりです。

ツイッターにアップするために、非正規の労働者が行った不適切な行為は到底容認できることはできません。民事、刑事の両面から厳しく社会的な制裁を受けるべきでしょう。

ただ、再発防止措置については、やはり雇う側の企業に委ねるしかありません。企業に何が不足しているのか、私が見聞したコンビニ関係のトラブルからそれを論じたいと思います。当然、コンビニの労務管理について悪口を書くことになりますが、その前にどうしても言いたい事をひと言書きます。

コンビニを運営する企業の方々、フランチャイズを経営する方々が、そこで働く人たち、いつもどうもありがとうございます。

もうすぐ、3月11日です。今から8年前に日本は未曾有の大災害に襲われました。それから3週間後に、私が被災地にある石巻労働基準監督署のお手伝いに行ったことは、このブログに以前も何回か書きました。

私は、その時に被災地で見ました。街が壊滅状態になっているのに、コンビニエンスストアは稼動していて、人々の生活を支えていました。生活物資はすべてコンビニを経由して人々に提供されていました。私は、コンビニを支える流通について、改めて感心しました。

そして、「6枚の壁新聞」で有名な、石巻日々新聞の被災直後の壁新聞も、コンビニエンスストアの外壁に掲示されたものでした。

現在、セブンイレブンの24時間営業について、社会的な関心が集まっています。この事件で、セブンイレブン側は「コンビエンスストアの公益性」について言及しているそうです。

被災直後の被災地を見聞した身としては、この「コンビニの公益性」については理解できます。もし、未来に首都直下型大地震が発生した時に、国民の生活を支えるものはコンビニであるような気がします。この「公益性」については、ぜひ維持して行って頂きたくお願いします。

また、私はコンビニ関係のお弁当を製造する会社を集中的に複数臨検監督したことがあります。その衛生管理は入念に行われていて、「衛生面」での問題は絶対に起こさせないという、企業の心意気と誇りを感じました。だから、今回のバイトテロについて、その問題を起こした事案が、「衛生」という側面がありますので、企業の怒りは当然のことと思います。

コンビニエンス業界に携わる人々の普段の努力により、いつもおいしい、清潔なお弁当が食べれることに、本当に感謝しています。ありがとうございます。

さて、次回からは、コンビニの問題点について書きます。