
(会津若松駅・JR磐越西線、by T.M)
Yahoo 知恵袋
固定残業代を設定して基本給を下げている企業は大体がブラック企業でしょうか?
yahoo知恵袋で時々このような質問を時々見つけます。はっきり、言わせて頂きます。
「このような企業はすべてブラック企業です。」
計算を単純にするため、次のような企業を想定します。
ひと月の所定労働時間150時間(年間の所定総労働時間を12で割ったもの)
週休2日制(土曜日・所定労働時間、日曜日・法定休日)
基本給18万円(時給1200円) 固定残業代6万円(残業40時間分)
給与合計24万円
さて、このような賃金体系をよしとする人は次のように話します。
「残業をやっても、やらなくても40時間分の残業代がもらえるからいい」
確かに、そうであれば合法です。でも実態は絶対にパワハラ体制の事業場に間違いありません。
「なんだ、残業1時間で帰るのか、うちはたくさん残業代払ってるんだぞ」
「残業代分、きちんと働け」
このように威張る上司が必ずでてきます。いわれた労働者は、「前払い(?)で余計に残業代もらっているんだからしかたない」なんてあきらめてしまいます。つまり。固定残業性とは常に上司がマウントとれる状況になってしまうんです。固定残業代制度の会社でもいい上司はいたという人もいるかもしれませんが、それは個人的にいいだけで、会社制度としてはブラックです。
そもそも、何で固定残業制度なんてするのでしょう。それは、使用者側が時間管理がめんどくさいからです。そして、毎月の人件費に変動がなく、会社経営がやりやすいからです。でも働く人にとって大切な、「労働時間と賃金」の関係をめんどくさがる会社がまともなはずはありません。サービス残業の温床になるだけです。
世の中から、固定残業制の会社がなくなることを願っています。
(注)タクシー会社等のオール歩合制の会社は除きます。それはケースバイケースです。