(頂いた写真です。小さい元気者のジムニーです。)
表彰には2種類あります。「無災害労働時間」を表彰するものと、夏の安全週間に合わせ年1回表彰するものです。このブログで話題にしているのは、後者の安全衛生表彰のことです。
安全衛生表彰は通常2種類に分かれます。「厚生労働大臣表彰」と「(地方労働)局長表彰」です。この2つの表彰はそれぞれさらに、「奨励賞」と「優良賞」に分かれています。通常は「奨励賞」受賞後に数年して「優良賞」を授与する形になります。つまり、表彰とは、下から、「局長奨励賞」「局長優良賞」「大臣奨励賞」「大臣優良賞」の順となり、「局長奨励賞」から「大臣奨励賞」まで、段階を得て受賞することが一般的です。この先は、本当に例外として「内閣総理大臣賞」となります。なお、この受賞の対象は、企業だけに留まらず、地域で労働安全衛生活動をしている一般の人も対象です。例えば、地方に産業安全保健活動を実施している医師等です。個人の場合は、この表彰がきっかけで叙勲ということになり、園遊会で天皇陛下と謁見できるという名誉を得る場合もあります。
表彰のプロセスは次のとおりです。
2月頃から準備に入り、局から各労働基準監督署に連絡し、各署で把握している優良事業場を局に情報を挙げてもらいます。労働基準監督署の職員は、署が推薦したいと判断している事業場を訪問して、推薦に相応しいものであるか調査することになります。その内容は、事故はなかったか、法令違反はないか、安全衛生活動で優れている点は何か、なぜ同業他社と比較し災害がすくないのか等ですが、その調査の目玉は当然「表彰のアピールポイント」は何かということになります。
表彰のアピールポイントとは様々ですが、他の事業場が災害防止のために参考にできるかかどうかが焦点となります。