労働安全衛生法の改正と休載について

労働安全衛生法は、来年度4月からとんでもない改正が行われようとしています。

それは、「作業場所管理事業者」という概念です。

https://jsite.mhlw.go.jp/okinawa-roudoukyoku/content/contents/002686200.pdf

この改正の何が凄いというかというと、今まで刑事罰の範囲が広がるということだからです。「倉庫内でのフォークリフトの使い方」や「デパート内での清掃方法」等について、今まで刑事罰の対象となっていない、運送会社やデパート本社が刑事罰の対象となります。大きな改正なのに、マスコミ等はこの改正について取り上げませ。なぜか行政も大きく取り上げません。

私は退院してから、まだ体調が戻ってなく、あまり業務に取り組めないのですが、この改正について、うまく説明できるように調査中です。

この改正の詳細が分かり次第、ブログに取り上げますが、それまでブログを休載します。1ケ月以内には再開できると思います。

震災

(ミキャンと蛇口ジュース・松山空港、by T.M)

日テレニュース 7/31

日本製紙は、八代工場で煙突が折れて崩落した事故について、新たに4人の死亡が確認されたと発表しました。

これにより、この事故で死亡した日本製紙の従業員は9人となりました。また、ほかに当日出勤していた従業員については全員の安否が確認されたということです。

八代工場は、現在は工場の操業を停止し、詳細な被害状況については調査中だとしています。

今から14年前の東日本大震災の時には、海に面した岸壁に建てられた日本製紙石巻工場は津波に襲われ、甚大な被害を受けました。震災1ケ月後に、神奈川労働局から石巻労働基準監督署にお手伝いに行っていた私は、同工場を訪問する機会を得ました。同工場では、地震や津波で亡くなられた職員の方はいなかったそうですが、工場の中は機械設備が完全に破壊され、倉庫等は流されていて、とてもたいへんな状態でした。しかし、その6ケ月後に工場は再開れました。工場の再開に向け、関係者の方のご努力はどれほどのものかと想像しますと、頭が下がります。そして、日本製紙の工場の再稼働に合わせて石巻市は復興していきました。

今回の地震では、東日本大震災の時とは違い、日本製紙八代工場の職員の方がすでに9人方が亡くなられたということで、東日本大震災の時よりも大きな被害を受けてしまいました。

しかし、不幸中の幸いとしては、東日本大震災の時のように津波には襲われませんで、多くの設備は無事であったと思います。同工場の早期の再開とともに、地域・関係者の方の生活が通常に戻られることを信じています。

この地震により亡くなられた方のご冥福と、地域の一日でも早い復興を祈ります。

私がかつて所属した労働基準行政の話をしますと、暗い予想で申し訳ないのですが、今後熊本市内で地震が原因により倒産する企業が現れ、地域の労働基準監督署の業務が多忙になることが予想されます。

監督署の職員の皆様、東日本大震災の時の事例を参考に、未払い賃金の立替払い等の対応を素早くできるように備えておいて下さい。私がOBでなく現役ならば、すぐにでも駆けつけてお手伝いをしたいと思いました。きっと、多くの全国の多くの現役の職員も、そう思っています。

頑張れ!

テレビ局

(ロウバイ・智光山公園、by T.M)

お久しぶりです。

黄斑上膜の手術で6日間入院後、無事復帰しました。入院中に次のような報道に気づきました。

FLASH 7/19

人材流出が止まらないフジテレビ。アナウンサーに続き、制作現場の中核を担う社員まで相次いで退社するなか、新たなパワハラ疑惑が浮上している。

「7月17日配信の『WEB女性自身』が、同局の中堅エースと評された30代社員の、7月1日付での退社を報じました。 その社員は、以前からNetflixからのオファーを受けていたものの、フジテレビへの愛情から固辞してきたという。キャリアを見つめ直して転職を決意した後も、Netflixへ移籍しながらフジテレビと共同で番組制作を続けられる方法を模索し、その思いも伝えたうえで退職の意向を申し出たものの、返ってきたのは思わぬ“難詰”だったという。

「『お前さ、辞めるんだったら、制作会社と演者全員から承諾をもらってこい。じゃないと退職を俺は認めない』と、理不尽な要求を突きつけられたそうです。さらに『仲よくしていた演者にエモい話して(Netflixに)引き抜くんじゃねえぞ』とも言われたといいます。

 社員はコンプライアンス窓口にも相談しましたが、会社は動かなかったそうです。この対応が、退職の決定打になったと報じられています」(同前)

『お前さ、辞めるんだったら、制作会社と演者全員から承諾をもらってこい。じゃないと退職を俺は認めない』似たような話を監督官時代に何回か聞いたことがありますが、まさか一流企業のフジテレビでも、こんな退職トラブルがあるということに驚きました。部下が退職した後フォローするのは上司の役目。こんなことをいう上司は自分の仕事の責任放棄を宣言しているようなものです。こういう上司だから部下は退職してしまうのでしょう。

私は、「退職代行」という職業が世の中に不要と考えていましたが、確かにこんなトラブル避けるためには必要なのかなとも思います。

でもテレビ局も落ちたものですね。入院中に気づいたんですが、テレビを、まったく見なくなっていました。私が入院したのは、横浜市大の浦舟病院なんですが、wi-fi完備なんです。持ち込んだタブレットでネットフリックスや電子書籍を観ていたら、テレビはニュース以外は見ませんでした。テレビで残るのは、バラエティやドラマでなく、報道だけなんでしょうね。本当のジャーナリストが残る業界になると良いのですが・・・

入院します

ご訪問頂いた方には申し訳ないのですが、明日(12日)入院で、月曜日(13日)に手術することになったのでブログの更新は休みます。

黄斑上膜という眼の病です。再開は多分、2週間後の26日(日)となる予定です。

タイミー訴訟

(松永記念館の茶室・小田原、by T.M)

7/2 共同通信

短時間・単発アルバイトの「スポットワーク」を仲介する「タイミー」(東京)のアプリを使った労働者9人が、勤務直前に雇用主から一方的にキャンセルされたとして、未払い賃金など計約312万円の支払いを同社に求めた訴訟の第1回口頭弁論が2日、東京地裁で開かれた。原告の60代男性が「タイミーには仕組みを作った責任がある」と意見陳述した。同社は請求棄却を求めた。

 男性は「(スポットワークは)日々の生活を支える大切な手段。われわれが働くからタイミーは利益を上げられている」と強調。「直前キャンセルは自分たちには関係ないという立場を取るのはおかしい」と主張した。

仕事をキャンセルされた労働者の肩を持ちたいのですが、さすがに職業紹介業であるタイミーに「未払い賃金」の請求は無理筋だと思います。

別の記事によると、タイミー側は、

「『未払い賃金の請求』と『逸失利益としての損害賠償の請求』のどちらが主たる請求か」

争点を明らかにして欲しいと述べているそうですが、私もそう思います。

「賃金」はあくまで雇用主が支払うものであり、今回の訴訟は「損害賠償請求」なのではないでしょうか。

また、この訴訟は他に波及する可能性があるので興味深いものです。職業紹介所としては、「家政婦紹介所」「マネキン紹介所」等の旧くから活動しているものもあります。そのような紹介所で今回のようなトラブルは、監督官時代に聞いたことがないのですが、実際はどうなのでしょうか?

そして、そもそもの職業紹介の大元の「ハローワーク」については、このようなケースはどうなっているのでしょうか。今回の裁判結果でタイミー側について損害賠償を支払うことが命じられるのなら、ハローワークの職業紹介についても、トラブルについてハローワークに損害賠償を求める訴えが可能になるのではないでしょうか。