会社の命令で、昨日まで、日本の労働安全衛生の聖地、東京都清瀬市の「中央労働災害防止協会・東京安全衛生教育センター」で「安全管理者選任時研修講師養成講座」を受講してきました。行政にいた頃にも、こんな研修を受講させて頂いたことはなく、大変感謝しています。
このセンターは、労働安全衛生法が施行された昭和47年の翌年に開校したもので、延べ受講者数は10万人を超え、職長教育の講師(つまり、各事業場の労働災害防止の中核である「職長」の教育ができる人)の養成を始めとした、日本の労働安全衛生の中核の人々を送り出してきた機関です。
今回受講した講座は、受講者数12名で延べ5日間に渡るもので、毎日午前8時半から、午後7時まで授業があり、討論中心で2班に分かれ、「災害発生時に安全管理者は何をすべきか」等の実践的なテーマをディスカッションしました。最終日前日には講義修了後に課題が出され、夜遅くまでレポートを書きました(しんどかった)。受講生は、企業の安全担当の専門家が多く、たいへんレヴェルの高い研修だったと思います。
研修所の回りには何もなく、けっこう寂しい環境ですが、研修所備え付きの風呂が立派で、食事はおいしいので、研修所内で生活は完結しています(それだけ、研修に専念できるということ)。
5年前にり患したキラン・バレーの後遺症がまだ完治せず、足の神経に障害をもつ私にとっては、ゆっくりと足を伸ばせる大風呂はありがたく、入浴した後のビールがとてもうまく思えちょっとした湯治気分でした(ビールの自販機があり、近くにコンビニが有ります)。
しかし、講師の皆さまは、私より年上の方たちだったのですが、何であんなに元気なのでしょうか。多分、そこが聖地たる所以なのだと思いました。