
(相模原の相模川河岸にある望地弁天、by T.M)
ブログ再開です。でも、健康状態が悪いので、また休載となるかもしれません。Twitterに主戦場を移そうかとも思っています。
東海テレビ 3月4日
2021年8月、救命活動中に市民に医療行為を指示したとして、愛知県豊橋市の消防本部の職員が懲戒処分を受けました。
豊橋市消防本部の男性主査(53)は去年8月、心肺停止の患者の救命活動中、現場に居合わせ応急手当にあたっていた市民に「静脈路確保」を指示しました。
この静脈路確保は本来、救急救命士の資格を持つ男性主査が行うべき医療行為ですが、応急手当をしていた市民が偶然看護師だったため「自分でやるより確実だと思った」として処置を依頼したということです。
患者はその後、搬送中に意識を取り戻しましたが、男性主査は「処置は自分がやった」と上司に虚偽の報告をしていました。
豊橋市は「救護は成功したが、公務員としては不適正な業務執行」として、男性主査を減給10分の1・6カ月の懲戒処分としました。
この消防員の行動が適切であったかどうかについては、やや不明なので何とも言えませんが、長らく労務管理関係の仕事をしていた者としてひと言申し上げます。
この消防士の上司は何やってんですか?何も処分されていないけどなぜですか?
もちろん、それはこの消防士が「虚偽報告」をしたため、上司に何の非もないし、かえって上司が「迷惑をかけられた者」ですからなのです。
でもね、私の提案はそんなレヴェルの話ではないんです。
「男を上げるチャンスだったのに、センスねえな」(上司の方が女性だったらごめんなさい)
ということです。
この件は、確かに規則違反かもしれませんが、「横領」「賄賂」「ハレンチ罪」なんかとは違います。部下は軽率であったかもしれませんが、十分に弁護できることです。
こういう時に、何の責任もない上司が手を挙げて、
「この件については、私の教育・指導不足です。私も懲戒処分を受けますので、部下の罪を軽くして下さい」
と言えば、職場の尊敬はこの上司に集まります。今後の昇格にも影響ないし、もしくは、かえって昇格が早くなるかもしれません。
もっとも、普段から保身のみを考えている者には、このような発想はできません。
「カッコイイ上司」になれなかった私としては、ひたすらこのような上司に憧れるのです。