(上越線の水上号 ,by T.M)
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今日は、某社の安全大会。私は、そこで1時間ばかり、「長時間労働と労働衛生」の話をします。
「働き方改革」とは、要するに「育児と介護」の時間を労働者が確保するために行われるものです。
その方法は
①「長時間労働の抑制」
②「正規雇用労働者と非正規雇用の労働者の格差を縮める」
③「労働生産性を高くする」
ということで、その結果
「労働者の家庭にいる時間を長くし、育児と介護時間を確保し」
「女性・高齢者(非正規労働者となる可能性大)の社会進出を拡大し」
「子育てしやすい環境を整え出生率を上げる」
というものです。
そんな流れの中で、現在の労働局の「長時間労働の取締り」が行われています。
ロジックは理解できますが、上手くいくのでしょうか(特に「労働生産性の向上」の箇所)。成功したら、とても素晴らしいことだとは思います。
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(前回ブログの続きを書きます。)
労働基準監督署は、「違反を指摘するが、違反の是正方法は教えてくれない」とよく言われます。
もちろん、違反を勧告する監督署側に立って言うならば、「何甘えたこと言ってるんだ」ということになります。監督署は民間企業の「経営」の部分には、口を出しません。行政が、その部分に指示をするということは、自由社会ではなくなるからです。従って、行政は「法違反だから、それをするな」と言うことしかできません。その理屈は、私も理解しています。
しかし、「是正勧告書」でそれまで企業が行ってきた「文化」を否定して、それを変えろという訳です。それが、「100%悪い文化」だとしても、何かしら方向性のようなものを示す必要があると思います。(「100%悪い文化」などあるのでしょうか)